今日もめくるめかない日

夫に呪術廻戦のネタバレをされてもしもバンドを組んでたらマジ即解散案件レベルな話

 表題のとおりである。夫に呪術廻戦のネタバレをされて怒っているという話である。
「なんだか最近流行っているらしい」という情報と、「五条悟はすごい人」という知識くらいしかないわたしが、アマプラでなにげなくアニメを観はじめたときの話である。ちなみに現状シーズン1の12話までしか観ていない。
 夫にネタバレされた出来事がいつごろの場面になるのかはまったくわからない。最新話に近いところなのか、それともわりと序盤の出来事でファンの間では周知の事実になっているのかまったくわからない。だからアニメシーズン1の12話以降を観ていないという人はもちろん、原作の最新話まで読んでいないという人も、この先はとても危険であるからこの記事を読まないほうがいいと思う(夫はジャンプを読んでいるっぽい)


 ネタバレされてしまったことにより、さらなるネタバレを恐れて「呪術廻戦」というワードで検索することすらできなくなったわたしなので、マジでアニメシーズン1の12話(+夫からのネタバレ)までの知識しかないから、もしかしたら事実と違うとか、キャラクターの漢字が違うとか、あるかもしれないけれど、検索にビビりすぎて確認できないのでなんか間違えていても許してほしい。

 

 わたしはもともとそんなにネタバレに対して怒るような人間ではなかった。生きていればどこかでそういうことに遭遇するし、悪気なくぽろっと発言が飛び出ることだってあるし、そもそも大人になってからアニメとか漫画にのめりこむことも少なくなったし、読んだり観たりするなら一気に読みたい/観たい精神なので、ネタバレが入り込むすきまをなくしていたというのもあった。
 昨年、鬼滅の刃が流行り、親にすすめられてアニメを観たらものすっごい映像きれいで感動して、日本のアニメすげえ……とはじめてジャパンカルチャーに触れた人みたいになって、とりあえず流行っているものは時間が許すかぎり観てみようと思って今回の呪術廻戦である。
 夫から見てわたしは、そういう、「アニメに興味なさそう」な人間だったのだろう。だからたぶん、ネタバレしてもそんなに気にしないだろうと考えていたに違いない。でもそう見えなくても、わたしはのめりこんだら実はのめりこむタイプなのだ。ここからわたしが受けたネタバレの全貌を書くので、やばそうな雰囲気を感じ取ったらブラウザ閉じて。責任取れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アニメ3話を観ていたときである。最初わたしはひとりで視聴していた。そこにのんべんだらりとやってきた夫。
「呪術廻戦観てるんだ」
「うん。おもしろいんでしょ?」(そういえば夫は昨年から呪術廻戦おもしろいよと言っていた)
「のばら出てきた?」
「ちょうど出てきたよ!この子でしょ」
「のばら死ぬよ」


……………………!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?????????????????????????????????????????????????????????????????????


 ひどすぎないか? 健やかなるときも病めるときも喜びのときも悲しみのときも愛し尽くすことを誓い合った相手に対してあまりにもひどい所業じゃないか? 虎杖の仲間が増えるんだ~! かわいい子だ~! とわくわくしていたわたしに対してそんなこと言える価値観どうなってるの?
 脳が理解するのを拒否するという事象は本当にあるのだと思う。わたしはそのとき、防衛反応なのか「嘘言ってるんだな」と自分に言い聞かせた。すると、本当に嘘のように思えてきた。
 のばらは見た感じメインキャラクターである。NARUTOでいう春野サクラ鬼滅の刃でいうと善逸とか伊之助とか禰豆子といったキャラたちと同じ立ち位置にいる。死ぬわけなかろう。あんなに柱が死んでしまった鬼滅の刃でも、この三人は死ななかった。いやメインキャラクターじゃないから死んでいいってことはないんだけど、でも、なんというかメインキャラクターだから死なないよねという謎の安心感があって(るろうに剣心の薫だって死んだと見せかけて死んでなかった)、そして心の準備というか、たぶんこれからどんどん好きになっていくキャラのひとりだと期待させる登場の仕方だったし、実際3話を終えて「のばら……イイネ!」と思っていたのに……あまりにも非情なネタバレであるけど、わたしはまだ信じていない。伊黒さんが煉獄さんの死を信じていなかったように、わたしも……信じない。

 

 信じないまま引き続きアニメ視聴である。五条悟はやっぱりすごかった。なんか強そうな敵に襲われても「街角アンケートレベル」と答えている。かっけ……っ。しかしかっこよすぎるのである。狙いすぎである(好き)。領域展開したとき素顔あっさり出したけどかっこよすぎだろ。カカシ先生だって全然顔出さなかったのにめっちゃあっさり素顔出してくれるやん。しかしとはいってもわたしは断然ななみん推しである。ななみんカッコイイ、おとなである。冷静沈着。まひとマジむかつく。でも最新話まで読んでいる方ならきっとこのあとの展開を察するだろう。夫はまたしてもネタバレをしてきたのである。

 ななみん登場時の夫、なんかうれしそう。

 

夫「お、ななみんだ」
わたし「いい人?」
夫「すごくいいやつだよ!」


 夫はこのキャラが好きなんだな~なるほどな~いいやつなのか〜たのしみだな〜!と思っていたら「まあ死ぬけど」という非人道的な、余りに非人道的な一言が放たれたのである。


……………………!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?????????????????????????????????????????????????????????????????????

 えっおかしくない? なんですぐ死ぬこと言っちゃうの? いやネタバレを絶対に絶対に絶対にするなとは言わないよ言いたくなるときあるし気持ちを共有したいというか伝えたいこととかってあるし多少の展開を言うのはさ、いいよもうわたしだって大人だしいちいち怒らないけど、死ってけっこう、なんというか、大事なところというか、軽々しく知ってはいけないというか、たしかに命あるものいつかは死んでしまうけれど、わたしもあなたもみんな死んでしまうけれども、死が万物の確定事項であっても、言ってはいけないこともあるよね? わたしが8話とか9話の時点でななみんの死を知ってしまうのは「正しく」ないよね!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
 
 信じない……ようにしたがななみん、観ていると(いや、そう言われたからかもしれないけど)めちゃくちゃ死にそうなキャラである……。たぶん無茶した虎杖をかばって死んじゃうとかきっとそういうのである……、それできっと今際の際に虎杖に大人なアドバイス的なことを言ったりするんである……五条悟に対して憎まれ口っぽいことを残すのである……(死の詳細は聞いていないから全部予想)。ななみんが出てくるたび「かっこいいなあ!」と思うが、同時に「いつか死んでしまうんだ……」というあまりにも複雑すぎる心境になって、どんな顔してななみんを観ればいいのかわからなくなる始末である。
 
 推しが死ぬとわかっていて、これ以上どんな気持ちで続きを観ればいいのだ。

 

 続きを観たいのに続きを観るとななみんが死んでしまうというどうしようもできない運命にわたしは今抗っている。覚悟を決めているのだ……。いつ死ぬかはわからないので、ななみんが出てくるたび「この話か…っ? いや次回なのか…!?」みたいな気持ちでいなければならない。


 極めつけは「五条悟やばいね!強すぎ!」と領域展開に興奮したわたしに夫が放ったこの一言である。

 

「でも封印されちゃったからな~」


 うおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいそういうこと言うなよ~~~~~~~~~~~~~~なんでそういうこと言っちゃうんだよ~~~~~~~~~~~~~~価値観の相違が甚だしいんだが~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!! わたしと夫でバンドを組んでいたとしたらこの場で即解散レベルである。


 この悲しみをわけあいたくて、そういえばわたしの家族が呪術廻戦の話をグループラインでしていたから、夫にネタバレされたことを報告したが、いったい家族がどこまで知っているのかわからないからその内容を言えないのである。しかしそこは心強いわたしの家族であった。

 

妹「べつに私は聞いてもいいけど(笑)」
母「私はネタバレ恐れてない」
原文ママ

 

 なんて余裕のある心強い一言であろう。父からの返事はなかったが、わたしは二人を信頼して、のばらとななみんが死んでしまうことを伝えた。余裕ぶっこいてた二人はしかしめちゃくちゃショックを受けていた。

 

母「ごめん、聞きたくなかった」
妹「つらすぎ」
原文ママ

 

 ……こちらこそごめん。すべては夫のせいだが、余裕の姿勢があまりにも脆すぎないか。
 でも母は「穢土転生あるよね?」と言っていた。穢土転生あるの?

narutonti.com


 そんなわけでかなしきネタバレによってわたしは今負の感情が溜まりまくっている。怒り、憎しみ、疑心……これ今なら呪力あるんじゃないかというくらいだ。なのでわたしはこの呪力を使い、「ハンターハンターが連載を再開しても自分だけ読めない呪い」を夫にかけようと思う。