以前、「折について」という記事で折ということばのヤバさについて語ったけれど、わたしはまたとんでもないことばを発見してしまった。それは……「麦」……。麦……。ヒィ~~~!
なんといっても麦は字が書きやすい。
バランスが絶妙。たとえば書きづらい字といえば、「国」とか「西」とか「四」とかがある。つまり口があることによって全体のバランスがおかしくなるんだけれども、「麦」は柔軟。風にそよいでいる感じがする。下手に書こうとしても下手にならない(気がする)。なんでも受け入れてくれる。「国」「西」「四」はなんか閉鎖的すぎる。麦、推せる……。
さらに「むぎ」という響きがこれまた憎らしい。「むぎ」て……かわいすぎか…? なにしろ「む」がすでにヤバイ。む、かわいい。なんなんだその、丸い部分は。
そして「麦」を画像検索してみてほしい。心が…意味わからんくらいやすらぐ……。田舎のおばあちゃんに会いたい……(実家にはとくに麦畑とかないけど……)。
麦がつく名前にも超あこがれている。リアル名前に麦がつく知り合いはいないけど(もしいたら嫉妬のあまり狂っていただろう…うらやましすぎる)、作家の名前だったりインターネット上の名前だったり漫画や小説に出てきたり、最近では「花束みたいな恋をした」の主人公が「麦」って名前だったらしいじゃないか……。わたしまだ観ていないけれど、とりあえず胸きゅんキラキラときめき映画じゃないことだけは知ってる。でも菅田将暉さんが「麦」という男の子を演じているという事実だけでわたしはもうダメだ……。なんかもうすべてがうらやましい。麦って名前が似合うのうらやましい。アルファベットで書いたら「mugi」?かわいすぎか?
麦といえば、「冷や麦」のヤバさもつねづね感じている。素麺と冷や麦の違いはその麺の細さにあるようだけど、正直わたしはどっちがどっちだかわからん。でも、「今日のお昼は素麺を食べた」というより「今日のお昼は冷や麦を食べた」というほうが、だんぜんカッコイイ。冷や麦ということばを覚えたてのころは、素麺を食べたくせに「今日冷や麦食べた」とかしれっと嘘ついていた。あと「蕎麦」で「そば」って読ませるの卑怯すぎない?かわいさとかっこよさを兼ね備えた「麦」…おまえなんなん……。「むぎ」でかわいさアピールしながら「ば」「ばく」とも読ませワイルドアピールですか。
あと「小麦粉」、おまえ……。だいたい「小麦」っていうのがまずもってヤバイ。自分の名前が小麦だったらって今少し妄想してみたけどヤバイたのしすぎる。好きなひとに「こむぎ」とか「むぎちゃん」とか呼ばれてみたかった。でもおそらく実現しないので、とりえあず小麦粉のことを調べてみた。
小麦を挽いて作った穀粉である。主に食用で利用されており、うどん、パン、パスタ、ケーキなど、様々な食品の材料として使用されている。
こんなかわいい名前してなんでもできるなおまえ……。万能……。
さらに「歴史」の項を見てみた。
古代エジプトの壁画にも小麦の収穫の模様が描かれるほど、人類と小麦の歴史は古く、人類初の作物のひとつとされる。
小麦ヤバ。
せっかく筆名を用意しているのに、なぜ自分の名前に「麦」をつけなかったのか後悔もしている(今さら…)。そこで「折」と「麦」を組み合わせた名前とか激ヤバなんじゃないかと思って、今すこし考えてみた。
・折原麦
・折田麦
・折崎麦
・折谷麦
・伊折麦
だ、だれだおめぇ……。ちなみに「折」がつく名字を検索したらまたそのヤバさにぶっ飛びそうになったのでここらへんでやめておきます。いつか自分で「折原麦」か「折原小麦」という主人公の小説を書こうと思います。