最近、本棚の整理をしました。ずっと著者の名前順にしていたけど、なんとなく版元ごとに並び替え。本当はもっと横に長い本棚がほしいとつねづね思っているけれど、部屋の広さ的にむり、いつか死ぬまでに書斎というものを自宅に置きたい。そうするには賃貸ではなく家を買ったりしないといけないのか…?と、果てしなく遠い夢にも感じてちょっとしょんぼり、それなら本棚のなかみを並び替えるだけでもと試してみたらなんだかすごく気分が変わる! 書斎とはいえないただの一角だけれども、家のなかでいちばん好きな場所はやっぱり本棚の前。
ばばん、ビフォーアフター。
こんなかんじにしました!とくに文庫は統一感が出るのでみていてとても楽しい感じ。わたしはとくに集英社文庫のポップな色合いが好きです。帯がない場合、全面色が敷かれているのですが、これけっこう珍しいのだなとほかの文庫をながめていて気付きました(だいたい作者の名前や記号が載っているところは別の色つかっていたりする)。朝日新聞出版文庫の赤と白の使い方も好きです。
いちばん数が多かったのは新潮社。一回本を全部出して出版社ごとに置いてみたんですが、新潮文庫だけ高さがすごいあった。本を自分で買い始めたときは、小説といえば新潮社という断固たるイメージがあり、本屋に入ったらまずは新潮文庫のコーナーへ行っていたのできっとそれもあるのでしょう。
そして本棚をとてもきれいに撮る人にあこがれるんですが、まっすぐ撮ることもむずかしい。ぜんぶ部屋が狭いせいだ……。横にのばせないので奥行きで勝負するしかない本棚。単行本までなら二列重ねて入れられるので、だいぶ数をしまえるのですが、奥にしまうと当然背表紙がみえなくなるのでそれはいや、しかたがないので奥に単行本、手前に文庫という置き方にして、完全にみえなくなる問題を回避。本当は横一面にぴしーっと並べてみたいし本屋にある作家名が書いてある差し込むやつを入れられるくらい本を集めてみたい。
本棚の整理はわりと定期的に行っていて、新しく本棚に入る本があれば手離す本もあり、何度整理をしてもずっとわたしの本棚にある本というのもあり、かれこれ十年以上の付き合いで、何度も読み返しているなあという本がこちら。
も〜〜〜〜〜ながめているだけで幸せな気分になる。
逆にここ1、2年で購入したもので、これから先もずっと持ち続けるし何度も読むだろうという本がこのあたり。
これからもよろしく頼む。
あとはわたし「デビュー作」というものがとても好きです。デビュー作ってなんか、独特の無敵感がある。読んでいてすごくわくわくするし、すごく大事なものって感じがする(いやデビュー作にかぎらずなんだけれども、とくに)。
あと新潮文庫NEXの背表紙の色がだいすき。うちにはいま三冊しかないけど本屋でこの並びみるのが好きです。
カドブンのカバーもいつも素敵なので超あつめたい。
微妙に余ってしまったスペースにはどこにも入らないものを入れていたりする。
廃墟が…好きなんですよね実は……廃墟ってめっちゃいい……びびりなのでもし許可がとれたとしても侵入するのはできないかもしれないけれど……。ひとりで廃墟の写真じっくりみるのはとても好きです。
漫画はもうほとんど電子ですが、ずっと手放せない漫画もある。
新刊をいつまでも待つ漫画といえばよつばと、そしてNANA………
そういえば知り合いの家の本棚にはハードカバーしかなく、ごつくてめちゃくちゃかっこよ…だった。文庫は買わないんだねと言ったら、ハードカバーを読むほうがかっこいいじゃんと返ってきて、本棚というのはすごく性格が出るものなんだなあと思った。
さいごに今の積読です。太宰のは去年の六月に買って(桜桃忌だーとか考えて)一年積んでしまいました。今年の桜桃忌にあわせて読もうと思います。そろそろ芥川賞と直木賞の候補作も発表されるし新刊も買いたいな〜。本棚の前で次なに読もうかページをぺらぺらめくる時間ってとても至福じゃないですか。だから積読いっぱいあるのが実はうれしいんです(自分で買ってるんだけど)。
自分の本棚を眺めていると、あたりまえだけど「好きな本ばっかりじゃん……」とうれしくなりますね。そしておそらくまったく同じ本棚はこの世に存在しないのだなあということも考えると、なんだかしみじみ。唯一無二の本棚がうちにあるのだ。
今週のお題「本棚の中身」