読書記録はReadsというアプリを使っているのですがこれがけっこうよい。ほぼ自分用の記録なのであんまりだれかをフォローというのはしていないのですが、新着順のタイムラインを眺めているとぜんぜん知らない本が流れてきたり自分の感想に反応があるとけっこううれしい。
でもやっぱりSNSというのは時間が経てば過去のものは流れてゆくので、今年に入って読んだ本をいくつかここでまとめます。書き溜めてきた感想をそのまま載せようと思ったのですが、最初の2つを書いた時点ですでに長すぎる……になったので簡単に。各作品名から私のReads感想に飛べます。もう少し詳しく書いてたりするのでご興味あれば……。
敬称略、読んだ順です。
「ブレイクショットの軌跡」逢坂冬馬(早川書房)
これは!!!!超大作!!!!!!!めちゃくちゃおもしろかった!!
たくさんの人が出てくるけどひとりひとりにしっかり感情移入できた(とくに晴斗!!!!!!)
フィクションのなかのだれかとだれかが本当は別れたくないのに別れたほうがいいよ……などの会話をしていると、ヤダヤダ!!ちょっと待って!!わたしが!!!説明するから!!!!と首突っ込みたくなるわ〜〜私が首突っ込まなくても大丈夫だった!!!よかった〜!
「やりなおし世界文学」津村記久子(新潮社)
私もこんなふうに読書した〜〜〜い!と思わせてくれる一冊だった。むしろこんなふうに読みたいから私は読書してるのか……!?
紹介されている作品のひとつ「夜と霧」は私も一度読んでいるのですが、読んで感じたことを言葉にしてもらえることの心強さを感じました。以下引用。
「最悪の境遇の中にも人間の心は存在すると明かすことで、戦争の無意味さを語ることに成功している。その人の何を略奪しても、命を奪っても、魂を奪うことはできないと本書は説く。」
「石が書く」ロジェ・カイヨワ 著/菅谷 暁 訳(創元社)
ユリイカの石特集がおもしろく、そこで何度も紹介されていたので読んでみた。石について語る言葉ってこんなにあるんだ……。これ本当に石…!!??という写真もたくさんあった。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下」アンディ・ウィアー著/小野田和子 訳(早川書房)
あ~~~~おもしろかった。オーディブルで聴いたのですがロッキーがあまりにもかわいすぎる。これを読んだあと、友人との会話がしばらく、「~~? 質問?」になりました。
「博士とマリア」辻村七子(早川書房)
人が人じゃないものになっていく話が私は大大大大大好きなんだな〜〜〜〜!!
そしてただひとつの願いのためにたくさんのものを犠牲にし、投げ出し、しかし最後になにかを残すという切実さがわたしはと〜〜〜〜〜〜〜〜っても大好きなんだ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!
「ツミデミック」一穂ミチ(光文社)
一穂ミチさんの小説の登場人物って、共感はできなくても理解ができるという性質の人が多い気がする。ドラマチックでありつつ思考や結末までの道筋が理路整然としている…?わかりやすさとおもしろさがナチュラルに同居していてすごすぎる……
「紙の動物園」ケン・リュウ 著/古沢 嘉通 訳(早川書房)
表題作「紙の動物園」がほんと、ほんとうによかった……。友人にすすめてもらったのですが、その友人はその昔、この本をバイトの休憩中に読んで感情がぐちゃぐちゃになってバイトに戻ることができなかったそうです。
「辺境恋愛詩」雪舟えま(soyogo books)
もういいかげん、この小説について語る言葉もないんじゃないかと思うほど何度も感想を書いてきましたけれども、何度でもいいと言い続けますね……。
「店長がバカすぎて」早見和真(ハルキ文庫)
おもしろすぎた。オーディブルで聴いたのですがナレーターがうますぎます。げらげら笑ってしまった。
「降りる人」木野寿彦(KADOKAWA)
す~~~ごいよかった。期間工として働く一年、春、夏、秋、冬、そして春隣の5章からなる長編。春隣っていいですね。友人の浜野の存在感がべらぼうによいです。
「十戒」 夕木春央(講談社)
犯人の!!!!!頭がいい!!!!!!!!!
「花と夢」ツェリン・ヤンキー 著/星 泉 訳(春秋社)
チベットのラサのナイトクラブで働く花の名を持つ娼婦四人の物語。信仰というのは生きていくための救いや希望にもなるけれど、それでも救われないことはどうしてもある……と胸がとても痛くなった。
「夜明けまでに誰かが」ホリー・ジャクソン 著/服部京子 訳(創元推理文庫)
自由研究シリーズとても好きなのでこちらも! やはり容赦がない……。
「カラフル」阿部暁子(集英社)
病気が原因で車いすユーザーとなった六花、怪我が原因で陸上をやめてしまった伊澄、ふたりともだきしめてあげたい。
「ギアをあげて、風を鳴らして」平石さなぎ(集英社)
宗教団体「荻堂創流会」の降り子として信徒から崇拝される癒知、転勤族で転校が多くだれにも言えないけどさびしさを抱えるクミ。小学生ふたりの切実さに何度も胸が詰まる、本当にいい小説でした。
ユリイカ 2026年3月号 特集=眠い -なぜこんなにも眠いのかー(青土社)
みんな眠いんだ……ということが知れてよかった。私も毎日眠いので……。
「魔法使いのお留守番 シロガネ編」白洲梓(集英社オレンジ文庫)
過去編って!!とってもいい!!
世界 2026年6月号(岩波書店)
特集「イラン戦争後の世界」、「いきていく憲法」。SNSで飛び交う悪辣な言葉に疲弊して手に取り、丁寧に書かれた文章は冷静に読めていいなと思った。
「少女小説家は死なない!」氷室冴子(集英社オレンジ文庫)
めちゃくちゃハチャハチャ小説……!!!!!!!!!!!!!!!
「京橋骨董かげろう堂」辻村七子(集英社オレンジ文庫)
骨董店ってそういえば入ったことないかも……?だけど店内に足を踏み入れたらなにかを倒しそうで動けないかもしれない。白澤好きだわ~~
「私たちはたしかに光ってたんだ」金子玲介(文藝春秋)
華やかなもの、光っているものを前にしたときの!!あの気持ち!!!!
「佐藤の告白」藤紘(集英社オレンジ文庫)
せつなくて、こんなにいとしい小説がこの世にあること!!!!!!!!
「四人のナオちゃん」松本愛世(集英社オレンジ文庫)
年齢も出会う場所や時代もばらばらだけど、同じ名前、同じ顔のナオちゃんに翻弄されるホラー……?ホラーですね!!??かなり新感覚な読書でした。
「税理士 鮫島桐子」橘マコト(集英社オレンジ文庫)
鮫島先生は私の確定申告を請け負ってください!!!(でも怒られそう)
「紙の心」エリーザ・プリチェッリ・グエッラ 著/長野 徹 訳(岩波書店)
図書室の、だれも読まなさそうな本に挟んであった手紙を見つけたことから正体不明の少女と文通がはじまる書簡体小説。重いテーマながら軽やかに読めます。
「あくまでも探偵は」如月新一(講談社タイガ)
会話がうまい!テンポがいい!バディものって、胸が躍るのね……。
「わたしを庇わないで」石田夏穂(集英社)
全編キレッキレ。収録されている「世紀の善人」が本当~~~~~~に大好きで、単行本になってたいへんうれしいです。
「悲しい話は今はおしまい」小沼理(柏書房)
現代の社会と悲しい話以外の向き合い方を考えるエッセイ。すっっっごくよいです。悲しい話をしないということではなく、悲しい話以外でも方法はあるのではないかということ、そのとおりだと思います。
「急に具合が悪くなる」宮野真生子,磯野真穂(晶文社)
映画がたいへんよかったのでこちらも。運命と呼べる人との出会いがあるならば、それは偶然の連続のなかで自分たちが誠実に生きてきた証なのだと思いました。
「まばたきで消えていく」藤宮若菜(書肆侃侃房)
生まれることも死ぬことも取り返しのつかないこと。生も死も生活とともにあることを恐怖とは違う感情で感じる歌集です。
小説トリッパー 2026年夏季号(朝日新聞出版)
「泥棒」(金子玲介)おもしろかった!「当事者になりたい」という気持ちは……創作をする人にとって多かれ少なかれ思い当たるものなのではないでしょうか…金子玲介…おそろしい子!って思いました。
「これは経費で落ちません! 9 〜経理部の森若さん〜」青木祐子(集英社オレンジ文庫)
9巻まできたわよ!!!!!山崎がいちばん気になる。
「魔王のかまど ガルハールのパンと麦乙女」瑚池ことり(集英社オレンジ文庫)
かわいい~~~~~~~~~~~~です。癒されながら読んでいた、召喚してしまった魔王が穏やかな性格なのがとってもよかった。
「かわりに嘘」鈴木七月(講談社)
日常ユーモアおかしみ小説、ものすっごいおもしろかったです。ちょっと様子がおかしい人のディティールが最高すぎる。
「クローズドアイランド あなたへの誓い」羽良ゆき(集英社オレンジ文庫)
これはいい意味で言うのですが、この作品はオレンジ文庫でいいんですね!!!???極限サバイバル、息つく暇もなく襲い掛かる謎の動物……根底には権力勾配や社会的弱者への眼差しがありハラハラ感とは別に生きる力みたいなのももらえます。
「後宮に星空の燃ゆ」氏家仮名子(光文社文庫)
どひ~~~~~~~~~~~めっちゃくちゃおもしろかった…………皇帝の息子を産んだ女は死を賜うという悪法を廃すため、入宮した周静麗のたたかい、否応なくやってくる悲しき別れ………………私が城に乗り込めたら大暴れするのに…………。
今年の1月から読んだものでした、これ以外にもあるのですが全部書くとあまりにも長すぎになってしまうので……物理的な積読も心理的な積読もまだまだたくさんありますゆえ、引き続き読んでいきたいと思います。あとまとめるなら一カ月ごとにしたほうがいいということに気づきました。