今日もめくるめかない日

感想

読んだ本まとめ(2024年上半期)

早くも2024年の折り返し、悲しいこともつらいこともあった半年だったと思いますがみなさまの生活はいかがですか。笑ったり喜んだりがたくさんあったならいいなあ。 都民の私は都知事選のことも考えておりますゆえ、玉石混合?清濁入り混じる……?玉や清がどれ…

呪いと言わないで(一番の恋人/君嶋彼方)

男らしさ、女らしさ。この言葉と意味するところを「呪い」と表現する場面をよく見ます。泣かない、くじけない、体力や筋肉をつける、頼りがい、甲斐性、経済力、地位、大黒柱、女性にモテる、デートはおごる、車を所有する、高級ブランドに身を包む、スマー…

ことばと生きたい(鳥と港/佐原ひかり)

もうずっと昔、インターネットをはじめたころに学生があつまる掲示板みたいなとこで小説を投稿していたことがある。そうとう稚拙なものだったと思うけれど、自分で話を考えて文章を組み立てて読んでもらうというのは、単純にすごく楽しかった。 私もほかの人…

「関心領域」観た

本日は映画「関心領域」を観てきました。内容に触れているのでこれから鑑賞予定の方はご注意ください!!! happinet-phantom.com 1945年、アウシュビッツ収容所のすぐ隣に家を建て、幸せに暮らす家族の日常。それだけが淡々と描かれている映画ですが、歴史…

国立国会図書館に行ってきた!

有給よっかめ。お察しの方もいるかと思いますが、だいぶ休みを満喫しております私。今日は一度は行ってみたかった、国会図書館に行ってきました! 国立国会図書館といえば国内で出版されたすべての書物が所蔵されているという場所(本当!!??)。商業出版のも…

取るに足らないものの連続(旅する練習/乗代雄介)

「小説」という言葉にはもともと、取るに足らないものといった意味があるらしいですが、そんな取るに足らない小さな事象でも、鳥みたいに飛び立てるような気持ちにさせてくれるのがまた、小説なのだと思います。 bookclub.kodansha.co.jp 旅する練習 (講談社…

「ガザに地下鉄が走る日」読んだ

パレスチナ問題について話をするたびに、必ずと言ってよいほど、「ホロコーストを経験したユダヤ人がなぜ、同じようなことをパレスチナ人に?」という質問を受ける。(…)パレスチナの村々を民族浄化せよという指令を受けていたシオニスト軍は、一九四八年四…

引き続き雨

9時起床。 三連休!今日は友人に会う予定があるので朝から少しわくわくしていたけれど、待ち合わせ時間を確認するためにLINEを遡ったら、なんと約束していたのは明日だった。仕事は出張とか外に出る用事もない完全内勤だし、人と会う予定もめったに入らない…

if/when(私が鳥のときは/平戸萌)

「事情」というのは人を慮らせる。事情によっていつもより優しくできたり、理解できないことに納得できたり、本来許せないことを許せたりする。でもそれは、その人本人のためでなく、事情のために優しくしているとも言えるとも思う。 家庭に問題がある、家が…

源氏物語を読んでる(玉鬘~胡蝶)

源氏物語も中巻に突入です! 今回は玉鬘~胡蝶。光源氏もぼちぼち昔のように無条件で称えられ奉られる……という感じではなくなってきました。玉鬘がんばれ……。 玉鬘 初音 胡蝶 mrsk-ntk.hatenablog.com 玉鬘 夕顔の名前が久しぶりに出てきた…! ちょうど先週…

ノブよりタクミを選んだ理由がわかった日

cookie.shueisha.co.jp NANA―ナナ― 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL) 作者:矢沢あい 集英社 Amazon NANAをはじめて読んだときは衝撃だった。たぶん私は高校生だった。それまでりぼんや別マ、花とゆめ、フレンド、フラワー、たまに背伸びして少コミから…

1/16 泣いた漫画

7時10起床。夢のなかで6時台に起きたら100円貯金する夢をみた。志だけは立派なんです、志だけは……。 朝Twitterのトレンドにガチで泣いた漫画というのがあって、私がゲロ吐きそうになるくらい泣いた漫画ってなんだったかな~と考えてみた。ほろりほろりと泣い…

2023年ベスト約10冊

今年は京都の下鴨古本まつりに行けたことがよかったです ついに2023年もあとわずか、私このあいだ「2022年もあとわずか」と書いたばかりのような、ということも去年書いた気がする。あっというまだと思っていても、たしかに一日一日を過ごしてきました。今年…

源氏物語を読んでる(薄雲~少女)

ついに源氏物語上巻を読み終えました! 訳者あとがきにも「読みやすさを優先した」とあるとおり、たしかに読みやすかった(とはいえ私は本作で源氏物語にはじめて挑戦したので比較対象はないのですが……)。 登場人物が多いのと相関図もややこしいのでメモは…

源氏物語を読んでる(蓬生~松風)

だいぶ間があいてしまいました。今年一年で上中下巻を読む目標だった源氏物語、なんとかぎりぎり上巻を読み終えるペースです。目標や計画とはなんとその通りにいかないことよ。 というわけで蓬生から松風までを読みました。 蓬生 関屋 絵合 松風 蓬生 光源氏…

サンゾウは私たちを裏切らない(世紀の善人/石田夏穂)

たまに実家に帰って親戚の集まりなんかに出席すると、知らないじいさんに「子供いないの?子供はイイゾ~こさえろこさえろ」と大声で言われることがある。恥も外聞もなく堂々とした口調で言えるじいさんを前にして、怒りはわいてこない。むしろ安心するよう…

エッセイが読みたい!

文學界9月号の特集「エッセイが読みたい」この特集がすこぶるよかったのでとってもおすすめです! エッセイについてのエッセイ、エッセイの定義、自分の好きなエッセイ、エッセイストとコラムニストの違いって?、なんでもないただの一般人のエッセイを書い…

奇病庭園/川野芽生

いまどんな本を読んでるの、と聞かれて「奇病庭園」とこたえると、たいてい相手は「?」という顔をする。「きびょうていえん」、音で聞くだけではなかなか変換しづらいのかもしれない。 けれども奇病庭園、つい口にしたくなるタイトル。装丁もなにやら不穏。…

グッドガールを応援したい/自由研究シリーズが最高のミステリ小説だった

普段海外の小説はあまり手に取ることがないのですが、今回夢中になって読んだ作品がありました。話題作なのでご存じの方も多いと思いますが、そうです「自由研究シリーズ」です! そもそもミステリ小説すら全然読まない私ですが、このシリーズはほんと、もう…

歩きスマホとそれをよけてあげる人(いい子のあくび/高瀬隼子)

「心」は物体ではないけれど、たしかにかたちがあると思う。それも決まったかたちじゃなくて、接する人によって変わる。それはつまり社会で生きていくための処世術なんだけど、あれ、じゃあ「本当の私」ってなんでしたっけ……? とかときどきふと考えちゃう人…

「君たちはどう生きるか」観た

「君たちはどう生きるか」を観てきました!※※雑感ですがネタバレしています※※ そもそも私は熱心なジブリファンというわけではなく、金曜ロードショーで放送してたら観てみるかレベルなのですが今回の映画は話題性もすごくて映画を観た方の感情(感想ではなく…

源氏物語を読んでる(須磨~澪標)

引き続き源氏物語を読んでいます! 七月になってもまだ上巻を読み終わっていないのですが本当に今年中に読み終わるのでしょうか。 須磨 官爵をはく奪され、光源氏須磨へ。かつて自分が「このようなわびしい家に住んでいるのはどんな人だろう」などと好き勝手…

今まで書いた本の感想まとめ(2021)

夏ですね このブログをはじめて二年も経ちました。投稿数90、飽きっぽい私にしてはかなり続いているほうです。そしてありがたいことに読者の方もなんと99人・・・!(すごい!ありがとうございます!!) 一度書いたら年に一度軽くまとめるくらいで昔の記事…

読んだ本(2023年上半期)

月面文字翻刻一例/川野芽生 君のクイズ/小川哲 黄色い家/川上未映子 ディスタンス/湯浅真尋 うるさいこの音の全部/高瀬隼子 自由研究には向かない殺人/ホリー・ジャクソン(訳 服部京子) 花に埋もれる/彩瀬まる 化け者心中/蝉谷めぐ実 回樹/斜線堂…

源氏物語を読んでる(葵~花散里)

引き続き源氏物語を読んでます。 葵 賢木 花散里 葵 「花宴」から二年が経っていた。私は今のところ光源氏の正妻、葵の上をいちばん心配しているので、懐妊!おめでたい。というかむしろ結婚してかなり時間がたつけど、けっこう遅めだよね…それだけ光源氏が…

源氏物語を読んでる(若紫〜花宴)

引き続き源氏物語を読んでます! mrsk-ntk.hatenablog.com 桐壺~夕顔 若紫 この帖はいろいろと大丈夫なのか光源氏……となりました。藤壺の面影があるからといって強引に10歳の女の子を家に招こうとするし(藤壺の兄の子だから似てるところはたしかにあったん…

黒鉄の魚影を観てきました(ネタバレしてる)

コナンの映画を観てきた! もう何年も映画を観ていなかったただのミーハー野郎ですが哀ちゃんは昔から大好きなので(林原めぐみキャラを全員好きになる説ある)久しぶりに行ってみるかとでかけてきたよ! 興奮冷めやらぬ勢いのまま感想をしたためます。 ※※ネ…

源氏物語を読んでる(桐壺~夕顔)

桐壺 帚木 空蝉 夕顔 その名を知ってはいるものの、実はしっかりと読んだことがない源氏物語。光源氏が色男で四方八方からもてるというふわんとした知識しかなく、結局最後はどうなるの、どんな人が出てくるの、どんな歌を詠んでるの、なにも知らないのでこ…

1~3月のまとめ

椿が落ちて桜が散って、ツツジのつぼみがひらきはじめてもう四月、みなさまいかがおすごしですか。本日は夜から大雨、春の嵐というかんじ。帰りのバスで雨粒を眺めながらこの文章を書いています。 ほんとうは昨晩のうちに書いてしまおうと思ったのだけど、金…

回樹/斜線堂有紀

小説に100%共感は求めていないけれど、やっぱり「この気持ち…知っている…!」と思い当たる場面があれば悶絶必至、一気にその作品が好きになる。そして前の記事でも語ったけれど、私は植物×人間が好き、ふつうの生活にSFなスパイスが降りかかっているのが好…