今日もめくるめかない日

源氏物語を読んでる(須磨~澪標)

 引き続き源氏物語を読んでいます! 七月になってもまだ上巻を読み終わっていないのですが本当に今年中に読み終わるのでしょうか。

 

須磨

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 官爵をはく奪され、光源氏須磨へ。かつて自分が「このようなわびしい家に住んでいるのはどんな人だろう」などと好き勝手言っていたようなわびしい場所へ行かされる皮肉。でもせっせと愛しい女たちに手紙を送るし、なんだかんだでだれかが訪ねてきてるし、最初はちょっとかわいそうだなーって思ってたけど、絶望的な感じでもない。自分がいないことをさびしがってくれる人がいるだけで…。頭中将も来てくれたし!

 

 

明石

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 また不憫な人出てきちゃった。その名も明石。うわさ話が出たときから思ってたけど父親が厄介すぎる。めっちゃお節介!どうしても娘を高貴なお方に嫁がせたいと願っている父(なんと十六年も祈っている…)、光源氏も最初は紫の女君がいるしよくないよな浮気は…などと思うけれど、父の説得によりあっさり会うことを承諾(そういうとこ!!)

 光源氏が明石と手紙のやりとりなどしているとき朝廷は不穏な空気。朱雀帝と弘徽殿大后が病に。弘徽殿大后、心配! 私は芯が通っている人が好きなので、最初から今までずっと性格の悪い弘徽殿大后がいちばん好きです。

 手紙のやりとりだけしていると思ったら証はいつのまにか懐妊してた。源氏物語、けっこう「い、いつのまに!?」みたいな展開が多く、いや、自然な流れとしているのかもしれないけど、ときどき展開はえ~~~~~ってなります。

 

澪標

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 光源氏が帰京。朱雀帝はけっこういいやつです。朧月夜おまえまだ光源氏を引きずってるのか~~~~と思ったら光源氏もまだ朧月夜のこと思い出してるのか~~~~~~~~ていうか忍び歩きはやめましたし…みたいな空気出してるけどナチュラルに女に会いに行ってる~~~~~~なんか光源氏に対してだらしないという印象しかなかったんですが、ここまできたらもうあっぱれというか、もう逆にほとんどの女のことを忘れてないのだからいっそ一途なのか…?となる。でも葵の上のことぜんぜん思い出さないよね……。死してなお不憫だよ……。

 明石に送った「みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひけるえには深しな」という歌がとてもよかったな~~。和歌ってすごく韻を踏んでるじゃないですか、「身を尽くし」と「澪標」で踏んでいるのとっても洒落てるな~~と思いました。

 久しぶりの六条御息所の登場。なんか最後まで報われない人だった。ひとりぼっちになってしまう娘を光源氏に頼みつつ「恋人の扱いはするな、ろくなことにならない」と釘をさすんですが、それがわかってるなら光源氏に頼んじゃだめだ…。

 でも誘惑に負けそうになるたび御息所の言葉を思い出したり紫の女君のことを考えたり、ちょっとずつ成長(?)しているのかもしれない。がんばれ光源氏!!!負けるな光源氏!!!

 

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