今日もめくるめかない日

源氏物語を読んでる(葵~花散里)

f:id:mrsk_ntk:20230528170843j:image

 引き続き源氏物語を読んでます。

 

 

f:id:mrsk_ntk:20230528170824j:image

「花宴」から二年が経っていた。私は今のところ光源氏の正妻、葵の上をいちばん心配しているので、懐妊!おめでたい。というかむしろ結婚してかなり時間がたつけど、けっこう遅めだよね…それだけ光源氏が葵の上のもとにいかなかったってこと……?(怒)藤壺との子が先に生まれてるし…。
 生霊になる御息所も憑りつかれる葵の上も互いをめちゃくちゃ心の底から憎しみ合っているわけではないからなおさら不憫で、とくに御息所はただただ思い詰めてしまったばっかりにこんなことになって、こんなのぜんぶ光源氏のせいじゃんか~~~~~~
 そしてついに紫の姫君と夜を…ともに…光源氏……嫌がられてるのわかってないしスーパーポジティブだ…現代に生きていたらやっぱめちゃ売れホストとかになってんのかな……。「おれの名言集」みたいな本出したりすんのかな……。

 

賢木

f:id:mrsk_ntk:20230528170833j:image

 御息所が伊勢へ。御息所もかわいそうな女のひとだった。光源氏との別れの時間はやっぱりもの悲しい。明け方のさみしくひんやりした空気感が伝わってきてこのときばかりは私も光源氏への怒りを忘れてしんみり(そのあと御息所の娘に興味を持っている描写があったときは再び怒りを思い出した)。
 桐壺院が亡くなり宮中はごたごた、相関図がすごい。ややこしい。弘徽殿女御は大后に。この人は最初から意地悪で手のひら返しをしないので、性格悪いですけど実はけっこう好き。もうラスボスって呼んでる。ていうか光源氏は大后によく思われてないことちゃんとわかってるのか…? 大后もいる家へ朧月夜に会いにいってるし、なぜわざわざそんなリスキーな道を選ぶ……。どうあっても惹かれてしまうんですね……。
 宮中の勢力が変わっても頭中将とはズッ友やってるみたいでよかったです。
 そして朧月夜との密会が右大臣にバレる、右大臣は即行で大后にチクる、大后はここぞとばかりによからぬことを考えている(圧倒的ラスボス)、どうなる光源氏…!!!!

 

花散里

f:id:mrsk_ntk:20230528170849j:image

 箸休め的な掌編。例によって光源氏はまた女性に会いに行くんですが、その途中で昔交流があった家をみつけます。そこへ歌を送っても、わざと思い出していないようなすっとぼけた返歌があり、すっとぼけるのならもういいかと家に寄らずに立ち去ってしまう。女はそれがすこし恨めしい……という話なんですが、つれない態度をとっていた人のことを気に入る光源氏も、こういう態度はどうやら違うらしい。そっけなくするなら本気でそっけなくしないと光源氏のお眼鏡にはかなわない…!? わざとらしい中途半端なおもしれー女は悲しくも散ってゆくみたいです。
 このあと出てくる麗景殿女御や三の君の風格がまるで別格に描かれており、くあ~~~~~すっとぼけの歌が余計にかなしい…。けれど私は当て馬を応援したくなる女、不器用なところがよかったよ中川の君…。

mrsk-ntk.hatenablog.com