今日もめくるめかない日

源氏物語を読んでる(桐壺~夕顔)

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 その名を知ってはいるものの、実はしっかりと読んだことがない源氏物語光源氏が色男で四方八方からもてるというふわんとした知識しかなく、結局最後はどうなるの、どんな人が出てくるの、どんな歌を詠んでるの、なにも知らないのでここは一丁精読してみようと角田光代さん訳の源氏物語を買ってはや二年。上中下巻、わかっちゃいたけど一冊があつすぎる、読みはじめるタイミングをつかみ損ね続けてきたけれど、来年の大河は紫式部。2024年までに読むぞと決意したので、いま少しずつ読んでいます。

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日本文学全集シリーズ、時間とお金と場所がゆるすならぜんぶ集めたいんですけどね…なかなか…。

 

 帖のはじめに登場人物の相関図を書いてはくれているのですが、それだけだと関係性をうまく把握できず、このひとだれだっけ、いまなんの話だっけとなることが多かったので、メモしながら読むことにしました。
 この記事では桐壺~夕顔をまとめてます。たぶんこの先もメモしながら読むので、たまったらつど更新していきます。2024年までに読破してみせる…!

 

桐壺

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 光源氏爆誕光源氏の母である桐壺は、帝に愛されてしまったあまりめちゃくちゃいじめられていました。最初の妻であり光源氏の義兄の母はもちろん桐壺が大嫌いで、このひとだけがずっといじわるなままで態度を変えず、簡単に手のひら返しする女よりは好感持てました(性格は悪いけど)。
 しかしそういう女同士のいがみ合いというか不穏な感じに鈍感な帝の空気の読めなさは現代にも通じるものがあり、1000年前といえどやってることあんまり変わらないんだなあと思った。桐壺の死後、似ているという理由で藤壺を入内させるなど、やりたい放題な帝。藤壺に夢中になるこのころの光源氏はかわいげがあった。

 

帚木

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 男たちの座談会。どういう女が理想的なのかをおのおの好き勝手語っており、1000年前といえど(略)。録音されて晒されでもしたら炎上待ったなしな会話の数々だった。そしていろんな「理想の女」を聞いた光源氏が興味を持ったのが人妻の空蝉。
 人妻であることとか光源氏にはどうでもいいことのようで、夜這いはするし初対面のくせに「ずっと好きだった」という告白もするし(なんでしれっとそんな嘘つくの…!?)自分の部屋に連れ込むしめちゃくちゃな野郎だった。光源氏の強引さはもはやギャグでした。そしてキザなセリフを水のごとく吐き出す光源氏に対して、簡単には流されない空蝉、これは完全に「おもしれー女」。
 竹取物語かぐや姫もそうだったけど、「おもしれー女」は1000年も前から存在しているということですね。いとおかし。

 

空蝉

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 光源氏は空蝉が大好き。弟の小君を預かりつながりを持とうとするなど、なんというか、せこいかんじもある。ここまで読んで光源氏のよさがまだまったくわからない。光源氏のためにいろいろ手を尽くそうとする小君がかわいい。ていうか光源氏と小君はなんというか特別な関係だったの…?そこはかとなく「におわせ」てない…?
 それより空蝉に会いに行ったら(例のごとく寝室へ忍び込む…)、空蝉は部屋を抜けたあとで、ぜんぜん違う人が布団のなかにいて、しかし光源氏はまたしれっと「あなた目当てで来た」などと宣っている……。あきれるほかない……。

 

夕顔

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 空蝉のことも考えつつまた新しい女に興味を持ってしまった光源氏。その名も夕顔、辺鄙な家に住んでいる、下の家の者でありながらうつくしさを持つ、帚木で男たちが話していた「理想の女」のような人物。ていうかまたこれ「おもしれー女」だよ。光源氏の誘いに簡単にはのらない、名前も教えない(これは単純に自分の自信のなさからくるものだったんだけど)、つれないところがある夕顔にどんどん夢中になる光源氏…!空蝉や空蝉と間違えて将来の約束をした女もいるというのに…(なんでそんな簡単に将来の約束しちゃうのー!!)というかそもそも妻の葵の上の名前がほとんど出てこない!!!
 自分が光源氏だからって調子に乗ってるな…と思っていたら物の怪のような存在によって息が止まってしまった夕顔、不憫すぎるよ……。光源氏はもっと反省してください。

 

  今回はここまでです。だいたい光源氏に怒ってる感想になりました。

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