今日もめくるめかない日

本当の春

 6時40分起床。雨の音がすると思って起きたら雪がつもっていた。雪のふらない場所で育ってきたので、いくつになってもちょっとテンション上がってしまうね。でも通勤は心底面倒だなと感じる。そろそろ本当の春がきてほしい、って、自分で書いておいて本当の春とは?

 

 昨日は人事にも会社を辞めることを伝え、そしたら差し支えない程度でいいから退職理由を聞かせてほしいと言われたので、差し支えどころかもう正直になんでもかんでも言ってきた。

 給料安いボーナス低い残業代がほしい社員旅行がいやだ社風が合わないエトセトラ、あとは上司と仕事がしにくい、上司は配慮や思いやりが欠けているということを伝えたらそこ詳しく教えてくださいと返ってきたので、それはもう赤裸々に詳らかに遠慮などせず思いの丈を綴り、チャットでのやりとりだったんですけど、ちょっとした掌編小説くらいのボリュームになってさすがに引かれたかもしれない。

 こんな私のチャット程度で何かが変わるとも思えないけどこれからも真面目に働いていく子たちのために少しでもなるとよいなというのと、どうせ辞めるんだから言いたいこと全部言っちゃえという勢いもあった。

 このどうせ辞めるのだしと思うようになるとかなり心が助かる。なにか嫌なことがあっても、まあどうせ辞めるんだし、でだいたい乗り切れる。ちなみに仕事以外にもこのどうせ○○マインドはいろいろなところで役に立ちます。どうせいつかは起きないといけないんだし(布団から出られる)、どうせいつかはお風呂に入らないといけないんだし(お風呂面倒)、どうせ受からないんだし(好き放題書いちゃえ)、このどうせは後ろ向きのようで実はやけっぱちに頑張れる言葉でもある。最終的に「どうせいつかは死ぬんだし」にすべて収束されてしまうような気もするんですが、わたしにとっては身体を動かす理由になっている。

 

 そういえば今日会社で、「知り合いの名前が人間失格の主人公と同じで」「葉蔵ってこと!?」という会話をした一瞬が楽しかった。なんかこういう返しを即座にできるような人間でありたいと思う、であれば必要なのが教養…!

 古典な名作をもっと摂取したいので時計じかけのオレンジを観ようかどうか迷ってるんですけど、どうなんですかあの映画、気分悪くなったりしますか、でも一生に一度くらいは、やっぱり観たほうがいいですか。

 

 朝は猛烈に寒かったのに昼には晴れてきて、厚着があつい。これは本当の春とは少し違う。