今日もめくるめかない日

源氏物語を読んでる(玉鬘~胡蝶)

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 源氏物語も中巻に突入です! 今回は玉鬘~胡蝶。光源氏もぼちぼち昔のように無条件で称えられ奉られる……という感じではなくなってきました。玉鬘がんばれ……。

 

mrsk-ntk.hatenablog.com

 

玉鬘

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 夕顔の名前が久しぶりに出てきた…! ちょうど先週の「光る君へ」にも夕顔の歌が出てきていたので嬉しかったです。夕顔は六条御息所の生霊(とされている)に呪い殺されてしまった不憫なお人、その姫君が玉鬘。右近との再会が感動的です。みんな夕顔のこと大好きでこちらもほっこり。右近の夕顔語りが推しを語るオタクのそれでした。ぜったい早口で話してる……。玉鬘を引き取った光君、なぜ堂々と「実の娘」だという嘘をついてしまうのか……。なんとしてでも自分の手もとに置いておきたいという下心がありすぎるよ……。

 

初音

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 年が明けて元日。おめでたい雰囲気。正月のあの琴の音が聴こえてくるようです。明石は娘と離れ離れで出てくるたび胸がくるしい。ほかの女君たちとくらべてやはりすごく繊細な感じがあるし上品で、光君がやたら特別視する気持ちが伝わってくるな~。明石の鶯の歌すてき。
 明石のところに泊まって朝帰りした光君の紫の上への言い訳が絶妙にダサくておもしろかった。あと末摘花の鼻を馬鹿にするのはもうやめてください!!! でもなんだかんだ(?)で面倒をみる光君、このふたりはどうやらきょうだいのような仲になっているそうです。

 

胡蝶

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 楽し気な船での音楽会。煌びやか~。玉鬘はよりいっそう男たちに噂され手紙をもらいまくる。その手紙を品定めしてゆく光君……。首突っ込みすぎぃ。自分の弟の手紙まで読んでるし、兄に読まれるのめちゃくちゃ嫌だろうな……。心配なのは柏木が玉鬘に求婚していること、光君の娘ということになってるからだれも知らないけど、柏木にとって玉鬘は実の姉、ぎゃん……。そして結局父親の体でいながらしっかり玉鬘に言い寄る光君、控えめに言って気持ち悪いぞ……。でも玉鬘がめちゃくちゃ拒否していてよかった。返歌もしない素っ気ない返事でいい気味だ。ああ玉鬘、あなたはせめて不憫な道を歩まず生きていってほしい。紫の上がどんどん強気な発言してくれるのでそれも楽しみのひとつ。もっと光君に嫌味ぶちこんでくれ。