だいぶ間があいてしまいました。今年一年で上中下巻を読む目標だった源氏物語、なんとかぎりぎり上巻を読み終えるペースです。目標や計画とはなんとその通りにいかないことよ。
というわけで蓬生から松風までを読みました。
蓬生
光源氏が須磨にいたときの京の女たちの話。末摘花なつかしい……! 赤い鼻だと光源氏と紫の上に馬鹿にされてたあの……(思い出し怒り)
光源氏が須磨に行ってしまってからどんどんさびれた暮らしになっていたそう。でも光源氏が帰京して再会。紫の上に夢中なくせに「私の心は変わらず」とかしれっと言っている。
そこにすかさず天の声「そんなに深く思っていないことでも、いかにも愛情をこめたふうに言えるのが光君」。シンプルにクソ野郎か!?
関屋
う、空蝉~~~~~~~~!!この方もなつかしい。私の推しのひとり。夫である伊予介と遠くに行っていたけど帰京。そして懐かしの小君も再登場~~~!小君と空蝉のほんわか姉弟物語とかをずっと読みたい。
空蝉は光源氏になびかず出家。そういうところ推せるよ……!
絵合
あの六畳御息所の娘、前斎宮が登場。入内させようと画策しているけど前斎宮は弘徽殿大后の息子である朱雀院のお気に入り。でも朱雀院の弟の冷泉帝と前斎宮が夫婦に。なんかドロドロしてる……。ナチュラルに妻が二人いたりするからめっちゃ心配になる。しかもひとりは弘徽殿女御。二代目だけど弘徽殿女御はつねにラスボス感あるから……。
みんな絵が好きだということでなんか絵バトル勃発した。光源氏の美しさには結局誰も敵わないのか……!?
松風
明石が京に来た!!! 都ではなく明石と風情が似た景色のいいところにお引越し。明石をたつとき、父と感動的な別れになっていたけど、そういえばこの父親、娘をいいところに嫁がせようと躍起になり、嫁ぎ先がなかったら明石の海に身を投げろみたいなこと言ってなかったっけ……?
でも手のひら返しというか急にそれまでの態度を変えておよよと嘆き悲しむ人たちはもういろんなところで見てきたのでいまさら何も言いません。
紫の上の面倒な女感にどんどん磨きがかかっている。森で碁を打つ童子たちを見ている間に斧が朽ち果てたというたとえ話を出し、明石のもとへ行く光源氏に「斧が朽ち果てるまで戻ってこないのかしら」とか言っちゃう。煽りスキルが高い。
明石と光源氏はなんだか仲良しなかんじ。いきなり明石の娘出てきてビビった。いつ生んだっけ!!?と混乱したけど澪標で生んでいた……。ふつうに忘れてた。だって源氏物語読んでると「エッ!?いきなり生まれた!?あ、あのときそういうことだったん!?」みたいなことがよく起こるから……。
そして明石の姫君を紫の上に育ててみる?とか提案している光源氏、おまえはなんなんだ!!??
上巻も残すところあと三帖、光源氏のクソっぷりからますます目が離せません。