今日は起きたり寝たりを繰り返し、11時ごろのろのろ起床。じ、自堕落……!
人から借りてそのままにしていた「うしろめたさの人類学」を読む。
うしろめたさについてはずっと興味がある、というか解明したい気持ちがある。なにかつらい話を聞いて、それに比べて自分はこんなのほほんと生活していていいのだろうかと思う感情をはっきりと自覚させてくれたのは西加奈子さんの「i」なんですが、それを読んでから、ずっと、とくに最近はいやでも世界の悲しいニュースが入ってくるので、「自分もなにかしなきゃ。でもいったいなにができるんだ私に…」という行動に移せないほどのうしろめたさがずっと身体のなかに沈んでいる。私は自分のできることとして寄付をするのですが、「寄付したことでゆるされたいと思っているのではないか?」という自問自答がつねにある。
この本はうしろめたさとどう付き合うか、というよりは「わたし」と国(国家/社会)との距離、関係性などを書いてくれている。うしろめたさ、罪悪感を感じることについて解決はやっぱりしないんだけど、うしろめたさを持つことは次の行動につながるきっかけの感情でもあるのだなと思った。
世界と「わたし」は決して無関係ではない。「わたし」の延長が世界、世界の一部が「わたし」。でも丸い世界に取り込まれるだけでなく、少しはみ出たところからの視点も大切に。言葉で言うのは簡単だけど、意識としてあるとないでは全然違うもんね。
あと源氏物語の「玉鬘」を読んだ。今年の大河ドラマ「光る君へ」がはじまる前に源氏物語を読破するぞ!などと意気込んていたのですが間に合わず。でも並行して読むと解像度上がって逆にいいんじゃない…!?ということに気づいた。
藤原道長は光源氏のモデルの一人ともいわれていますが、ドラマの道長(柄本佑)がめちゃくちゃよくて、私いままで光源氏を超ディスってたのに、なんか、光源氏けっこういいやつかも・・・?と謎のフィルターかかってきました。
あと映画もみました!「テルマ&ルイーズ」。最高だった~~~~。
平凡な主婦のテルマ(ジーナ・デイヴィス)とウェイトレスのルイーズ(スーザン・サランドン)は週末のドライブ旅行に出発。
その途中、立ち寄った店の駐車場でテルマが男に襲われそうになり、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を射殺。さらに次から次へとトラブルが重なり、警察に指名手配された2人は、車でメキシコを目指し逃避行を続けるうちに、自分らしい生き方に目覚めていく……。
(リンクはこれから上映する4Kのやつ)私は今回アマプラでみました。吹き替え版しか見放題がなかったけど、ああこれは吹き替えなしでみたいやつです……。
女ふたりの逃亡劇なんですが、どちらも本当にかっこいい…!!最初はテルマのしょうがない性格にやきもきするところもあるんですが、後半目覚めてからの二人のはちゃめちゃさが爽快。そして衝撃のラストですが、この映画が放送された時代背景を考えると、解放と自由はそれだけしかなかったのか……!!!と悔しい気持ちにも。性別も年齢もなんも関係なく私たちもっともっと自由に生きていきたいね、そしてだれかを蔑ろにしたり差別したり、そんな必要のない豊かな社会にしていきたいね。
世界とわたしたちは、決して無関係ではないよ!