今日もめくるめかない日

引き続き雨

 9時起床。

 三連休!今日は友人に会う予定があるので朝から少しわくわくしていたけれど、待ち合わせ時間を確認するためにLINEを遡ったら、なんと約束していたのは明日だった。仕事は出張とか外に出る用事もない完全内勤だし、人と会う予定もめったに入らないので手帳を持たなくなったのですが、たまの用事すら把握していない自分がときどき心配になるよ。

 

 出かける用事もなくなり朝からずっと雨だし、家に引きこもっていた。転職サイトに登録するだけしたので求人情報を片っ端から読んでいく。お気に入りにいくつか入れたりしたけれど、応募フォームにはまだ進めない。

 

 今週から読んでいた群像を読み終わる。感想をいくつか。2月号はよい感じのピンクで目を引くね。

新しい恋愛/高瀬隼子

 もうすぐプロポーズされそうだけどロマンチックを避けたい女性の話。昔はストーカーするくらいの執着心があったのに、なぜ恋愛感情って薄れてゆくんだろうね。もちろん一生ロマンチックを夢見る人もいると思うけれど。私もロマンチックされたらもう白けてしまうので、全力で恋愛できなくなった気持ちわかる。

 

今日は小鳥の日/小川洋子

 「小鳥ブローチの会」二代目会長の口語体語り。いろいろな理由、いろいろな材料で小鳥ブローチをつくる人たちが集った食事会の話。小鳥の死骸を探しブローチ制作にいそしむ二代目会長の恐怖をおぼえるほどのひたむきさ、初代会長の衝撃的な死に方など、目を背けたくなる生々しい描写が多い。けれどなんだか吸い込まれるように読んでしまった。

 

兄の帰還/川野芽生

 いくさで亡くなった兄が幽霊となって家に帰ってくる話。帰ってくるには条件があるみたいで敵前逃亡とかスパイとか「悪い」ことをしたら帰ってこれない。帰ってくるのは「お国のため」に戦った人だけで、いくさをしていない女性も死ぬだけ。人が死ぬと美化されるというか、美しく語られるというか、嫌なことも全部いいことに変換されていくのが昔からなんだか違和感があって、その違和感をざらりとした手触りで書いているような短編だった。三島由紀夫の「死後に悪口を言うべし」というエッセイを思い出した。

 

X/Y-Z(エックスワイジー)/岡本学

 おもしろかった!牧歌的箱庭ゲームをするX氏、戦闘シミュレーションゲームをするY氏、箱庭ゲームを土台に戦闘ゲームを作ったZ氏の三視点の話。土地を耕して収穫をするだけの平和な箱庭ゲームを楽しんでいたはずが突然土地を奪われ戦闘態勢に。それまで戦争のせの字もないゲームプレイヤーだったXが、土地を奪い返そうと兵力を増やしていく思考が怖いくらい自然で、ゲームの話ではあるけれど、どうしてもいま世界で起こっていることと重ねざるを得なかった。

 

 夕方、雨のなか西友に買い物。冷え冷えとするので鍋の材料を買った。温まった。明日こそ友人と遊びに行く。