今日もめくるめかない日

ツンドラ葡萄の活動記録①設立からサークル名が決まるまで

 この記事は関かおる・村崎なつ生のサークル「ツンドラ葡萄」が本をつくったり文フリに参加したりすることを目標に活動する軌跡を書き残す、とっても楽しそうな記録です。不定期更新ですが、更新のたびにできるだけ我々の短文作品を載せていこうと思っています。ツンドラ葡萄にぜひ興味を持っていただけたら嬉しいです!
 第一回目はサークル設立からサークル名が決まるまで、最後に私たちのちょっとした作品を載せますので、よければお付き合いくださいませ~。

きっと次回お披露目できるサークルのロゴ。関さんがデザインしてくれました!

自己紹介

簡単に私たちのプロフィールです。

関かおる
「みずもかえでも」で第15回野性時代新人賞受賞。ほかにも第14回野性時代新人賞奨励賞、第22回R-18文学賞最終候補など。
朝はパン派。もふもふ素材が好きすぎて、夏でも薄い毛布をかぶって寝ています。
Twitter(X):@seki_kaoru

村崎なつ生
第21回、第22回R-18文学賞最終候補、第14回野性時代二次選考通過など。このブログを書いてます。
ホラー映画や番組、怖い話などはその場を白けさせるレベルで拒否しますが幽霊が出てくる小説は大好きです。
Twitter(X):@mrskntk3511

 私と関さんが交流をするようになったのは一緒に第22回のR-18文学賞の最終候補に残ったり同じ年の野性時代の選考に互いの名前を見つけていたからなのでした。その後関さんは見事に野性時代新人賞を受賞されました、今後の活躍が楽しみですね!

 

お誘い

 2024年6月某日都内某所、私たちはあるイベントに参加するため初めて直接会いました。イベント前にお茶しましょうとお話ししていて、互いの近況や読んできた小説などの話題で緊張しながらも盛り上がっていると、関さんから突如「文フリに出ませんか」というお誘い。
 文フリに出る……!客として行き、それだけでも鼻血出そうなくらい楽しいのに、自分が出る!?そんなの出たいに決まっていますね、それも戦友の関さんとだなんて……その日はじめて関さんと顔を合わせ、好きな作家のトークイベントに行くということだけでもびっくりするほど楽しいことだったのに、まさかのお誘いにぶっ倒れるかと思いました。悩むことなど何もなく、出たいと即答。そして私たちはサークルを作ることになったのでした。

 

 サークル……!それは学生時代憧れていたけど入り方が全然わからず結局どこにも所属できなかった私にとって輝かしい響き(入部届的なものもないし、誰に何を言えばいいのかわからなくない?)。
 もしかして関さんも同じタイプなのかなと思ったのですが、私は決めたらけっこう即行動したいタイプで、文フリ出よう!次の文フリ東京を調べよう!あ!ここから申し込める!申し込もう!という超スピード流れ、たいへんありがたい。
 しかし申し込み画面に進むと入力必須の項目が……そうですそれがサークル名。その日初めて会って数分前に文フリ出ようよ!となった私たち。わからないけれども大体は、いったん家に帰ってサークル名の案出しますかとなるような気もするのですが……ならない!その場で決める気満々!!超スピード!好き!!

 

サークル名を決める

 まずは取っ掛かりがないとサークル名も決まるに決まらん、関さんが「好きな色」「好きなもの」「好きな概念」……など項目を挙げてくれてそれに私が答えていく……というやりとりをしながら、そういえば私は矛盾する語がけっこう好きで、という話を出し、じゃあ好きなものに対して矛盾するものを挙げていこうとなりました。
 矛盾する語というのは、私が昔住んでいた駅にあった喫茶店の名前が「夜の午睡(よるのひるね)」という名前なのですが、つまりはこういうことです。いやなかなかこの店名に敵う語を見ないんですよね、センスすごくないですか。ちょっと完璧すぎる。
 ということで我々も、矛盾語録を探してみようということで、好きな概念や好きな言葉の響き、なんかかっこいい言葉……などを出していく。
 夕方(にしないこと=歯磨き!?白湯を飲む!?)とか、海(にないもの=梯子!?)とか、青(くないもの!?)とか……(歯磨きも白湯も夕方やる人もいるんじゃない?笑)。いいかも、ふんふん、なるほどね……としているうちに関さんが、なんか急に「ツンドラ……」と言ったのです。

 

 ツンドラ!?私はしばしその素敵な響きに夢中になりました。そのときは言わなかったけど実は(ツンドラ…なんか雪舟えま感ある…!)とテンション爆上がり。そしてふたりでツンドラと検索してみると、「永久凍土」という言葉がヒットし、我々の中二病心は思う存分くすぐられたのでありました(だって永久凍土よ!?妄想はかどる)。
 永久凍土、その魅力的な響きにほかの言葉の輝きは薄れていき、いつしか私たちのなかでツンドラを使うのが決定的になっていき、ツンドラと矛盾する語は?と考えたときに、浮かんできたのが果物でした。だって永久凍土に果実は実らないんじゃない…!?
 たしかツンドラの魅力に取り憑かれる前に、長野まゆみ的漢字かっこいいという話になっていて、関さんが持ってきていたメモ帳には「苹果」の文字が。ただツンドラと合う語感の果物は「葡萄」なのでは……?となり、ツンドラ葡萄…!ツンドラ葡萄?なんかいいかも…ツンドラ葡萄!ツンドラ葡萄!いいんじゃない!?ということで、私たちのサークル名は「ツンドラ葡萄」となったのです。
 ちなみに最後まで迷ったのは「海の梯子」。しかしこれは私も身に覚えがありすぎる、ブログ名を決めるときにも感じるあるあるなのですが、あまりにかっこつけたサークル名だとそのうち自意識が私たちにすり寄ってきて恥ずかしくなってくるのでは……?という懸念。その点「ツンドラ葡萄」はかっこつけすぎず、でもなかなか思いつかない命名で、自意識も邪魔してこないのでは…?ツンドラ葡萄、真面目にもギャグにもどっちにも振れる!!!!という私たちのそのときの自意識がツンドラ葡萄を推したのでした。

 

サークル名が決まった!

 というわけで、出会って数十分で文フリ参加を決め、その後おそらく30分ほどでサークル名を決め、そのまま申し込み。このスピード感、私とっても大好きです。このとき私たちはとてつもなくテンションが上がっており、事務局からのメールの詳細をしっかり見ていなかったので本気で普通に参加できると思い込んでおりましたが、12/1開催の文フリ東京、数があふれたら「ツンドラ葡萄」は抽選対象です。でも仮に落ちても本はつくります!(ほとんど何も決めていないのにこの日すでに部数や通販、無配ペーパーの話まで出していた私たち。夢いっぱいか)
 さて私たちは無事に文フリに参加できるのでしょうか、どんな本ができるのでしょうか、本はできあがるのでしょうか……!(まだお互い一文字も書いてません)見守っていただけたら嬉しいです!
 

 最後に「ツンドラの風景」をテーマにふたりで短文を書きました。活動記録を書く際に私たちの文章を載せたら興味持ってもらいやすいんじゃない!?と提案したのですが、その実私が関さんの新しい作品を読みたいという下心からの提案でした(関さんのファンの方、私を褒めて!)
 テーマだけ決めて内容は各々自由に書いたのですが、それぞれ雰囲気が全然違いつつも植物と弔いの要素が見事にかぶったのがおもしろかったです。あと「さいご」、どちらもひらいているのもいい!
 次回は「ツンドラ葡萄」のロゴができるまでを書く予定です、それではそれまでごきげんよう

 

短文作品

ツンドラの木/関かおる

水遣り番/村崎なつ生