今日もめくるめかない日

荷物が少ない

 旅行の準備をはじめてまず服を鞄に詰め込んだら、それで終わってしまった。あとは化粧品とか充電器くらい……?当日にならないとまとめられないもの。荷物が少なすぎて本当にこれだけでいいのか不安になってくる。ためしに自分の一日を思い出してみると、たしかに服とスマホがあればなんとかなっているけれど。

 カメラを持っていこうか迷っている。でも撮るタイミングとかなさそうだし、すごく楽しみにしているみたいで悔しい。けど写真を撮りたい気持ちもあるし、でも重くなるし……日程が近づいてもまだこんなことで悩んでいる。旅行中の日記は書けたら書きますが、書く余裕はない気がする。でも最近は純粋に日記を書くことが楽しいので、自分の心の平穏のためにも書いておきたい気持ちだけはある。

 

 集合時間が早いので、今日は早起きの練習をした。アラームに目が覚めたのはいいけれど、結局そこから起き上がることができず、だいたいいつもと同じ時間に行動をはじめた。こういったことは普段から習慣づいているからこそ早く起きれるもので、一朝一夕で早起き者になろうなんて笑止千万、わかっている、わかっているけれど練習はしておきたかったんだよ。早起きしなくてはいけない日は、毎回ぶっつけ本番。

 

 空港までが遠い。空港の駅に着いたから集合場所に辿り着くまでも遠い。頻繁に行く場所じゃないから、いまだに第一ターミナルと第二ターミナルがよくわからない。よくわからないものは怖い。飛行機も怖い。飛行機が墜落したらという想像を絶対にしてしまう。統計的には車での事故のほうが多く、宝くじに当たるよりも飛行機事故にあたる確率は低い、ましてや国内線、そんなことは百も承知だけれど怖いものは怖い。だってどう考えても、なぜあの物体が空を飛んでいるのかが理解できないのだ。理解できないものは怖い。

 今こそ〈目がさめるだけでうれしい 人間がつくったものでは空港が好き〉(雪舟えま)この短歌を胸に抱くとき。

 

 岸政彦さんの「はじめての沖縄」読み終わった。とてもよかった。わたしたちはだれでも代替可能な存在であることを前提としながら、本当の意味でその個人になることはできないことを示してくれている。とても真摯で、でもときに力が抜けていて、言葉ひとつひとつにすごく説得力があって、本当に読んでよかったと思える一冊だった。

 

 旅行の諸注意として会社の偉い人が羽目を外さないように、人に迷惑をかけないようにモラルを持って楽しみましょう!というような連絡をしてきたが、ふーんそれならこっちはモラルも理性もぜんぶ取っ払ったアンチ社員旅行小説を書いてやるぜへへっと創作欲が高まった。

 

(考えるの恐ろしいけど、もし会社の人にこのブログの存在バレたら一体どうなるんだろう…‥という不安にはたびたび陥る)