今日もめくるめかない日

雨が降っていた

 朝起きたら雨が降っていた。久しぶりな気がすると思っていたら、都内で50ミリを超える雨量は3ヶ月ぶりだとニュースで言っていた。目が覚めたとき雨の音がすると、なぜか少しうれしい。

 

 最近エッセイを読むことが多かったので、わたしも少しずつでもいいからもっと日記を書きたいと思ってる。まあ毎日続かなくてもね、とりあえず書く習慣をつけられたらいいよね。ということでとりあえず1日目(明日さっそく書かなくなる可能性大)。

 

 昨日でひとつ短編の初稿ができたので、ひとまず寝かせて、今日また新しいものを書きはじめた。わたしは出勤前の一時間をなるべく執筆の時間にあてるようにしていて、まあそれがただパソコンをひらいて終わるだけのときもあるし、なんだかいきなりゾーンみたいなものに入って朝から捗るという日もある。今日はずっと前からメモに書き置いていた「下着越しに性器をなぞるときもちがいいと気づいたのは17歳のときだった」という一文を転記して満足してしまった。ここからなにも思いつかない。きもちのよい自慰をする女の話を書きたいのだと思う。メモによるとタイトルは「姉の犬」。何を考えてこのメモを残したのか思い出せない。10月までに2作、できれば3作短編を書けたらいいなと思っている。

 

 あかるくてハッピーな話は嫌い、暗くてだれも幸せにならないような話が読みたいという会社の人に、アンソーシャルディスタンスを貸した。さっそく休憩時間にページをめくっていて、おおいいねいいね、こちらとしては引き込む準備はできている、と沼から様子をうかがう妖怪みたいな気持ちで見守っていた。

 

 帰るときには雨が止んでいて、湿気がすごかった。秋っぽい虫の鳴き声が聞こえた。9月なんだよなあ。歩いているとき背後から駆けてくる人がいると、ちょっと身構えてしまう。後ろからいきなり刺されたらどうしようという妄想を咄嗟にしてしまう。自意識過剰だとおもうけど、でもいまの世の中、自意識過剰にでもならないと生き残れないともおもう。

 道が暗いので、こんもりと積もった落ち葉が人の頭にみえて、けっこうびっくりした。

 

 

 家に帰ると、夫がウシジマ君の動画を観ていた。絶賛転職活動中の夫は、ウシジマ君を観ることで己の危機感を煽っているらしい。明日も働かねば。

 

これは昨日の夕焼け



 

この夏だいぶお世話になったメッシュの靴。今日は雨に濡れてコンクリートの上を歩くたび、ぎゅむぎゅむ音がした