三連休! みなさまいかがお過ごしですか、わたしはたいへん休みを満喫しており、すっかり寒くなってきた朝も布団のなかでぬくぬくしたりしております。
今日は久しぶりに図書館へ行き、文學界とすばるを借りてきた。下半期、人から本を借りることがまあまあ多く、そちらを読むのに夢中になっていたけれど、そのあたりもいったん落ち着いた&今月出したい公募への作品とりあえず全部書ききることができてやっと少しだけ余裕が。
午前中は買っておいた文藝をひらき、文藝賞受賞作「無敵の犬の夜」(小泉綾子)を読みました。小泉綾子さんは林芙美子文学賞も受賞されており(「あの子なら死んだよ」)わたしはこの作品が大大大大好き、何度かこのブログにも感想を書いたおぼえがありますが、語り手の心情の掘り下げがとにかくうますぎる、切実すぎる、ひりひりする、本当に登場人物たちが生きてるってかんじがするのです。なので今回の文藝賞受賞、もうとってもとってもうれしい、もっと作品を読みたいと思っていたので!「無敵の犬の夜」もやはり「生きてる」と感じざるを得ない作品で、一気に読みました。町田康さんとの対談もよかったよ。やっぱり好きだって思える作品は純粋に読むのがたのしい。
小泉綾子さん「無敵の犬の夜」(文藝冬)文藝賞受賞作。九州の田舎に住む小指と薬指が半分ない中学生の界が憧れの先輩である橘の仇をとるため単身東京に乗り込んでいく話。界というひとりの人物の強くなりたいという(中学生として自然と抱くような)思考が余すことなく描かれており、生きている小説
— 村崎 (@mrskntk351) 2023年10月8日
あとは自分の作品の推敲をひたすら行っていましたが、いえひたすらというのは嘘ですごめんなさい、パズルゲームとかめっちゃしてました。
でもまあ推敲したはしました、けれどよい作品を読んだあとに自分の文章を読むとこう、稚拙すぎてなんだかなあの気持ちに。なっちゃうよね、どうしても、なっちゃうよね。しかし己の限界は結局まだここなのだと認め、そのうえで一文でもいいから限界超えたものを書いてみよの精神で赤字を入れていくと、おお見事にまっかっか……とりあえず書くしかねえという気持ちしかなかったようです。しかし直す時間は幸いなことにまだある、書くより直す時間をとることのほうが大切だというのは、わたしとってもよくわかります。