今日もめくるめかない日

1/4 遠くにあるもの

 七時起床。今日から仕事がはじまる。仕事のある日の理想は六時半起きですが、アラームもがんがんかけておりますが、どうしても布団から出られない。ぱっと起きてぱっと起き上がれるひと尊敬します心から……。

 

 仕事はじめ、ふつうに忙しかった。みんなちゃんと働きはじめていてえらいね、正月ボケの自覚はなかったけれど、何度もキーボードを打ち間違えたりして、頭がしっかり働いていない感じ。でも明日行けばまたすぐ三連休なのはとてもありがたい。ありがとう成人の日。

 

 帰りがけ、思いがけず飲みに誘われる。年末で退職した子が近くにいるとのことで軽く飲みながらおしゃべり。その子は今日が新しい会社の初日だというのに、退社後もDiscordやらをチェックしていて、搾取されるんじゃないぞ……と思った。仕事をしていて、「若いから」という理由でゆるされてしまう人がいやだという話が出た。でも、経験不足と若さはつながることでもあるから、若いからって、ときどき私も言ってしまうなあ。若いから、ですべてを済まそうとするのはたしかによくないとは思う。

 

 久しぶりに金閣寺を読んでいる。久しぶりといってももう内容もほとんどおぼえていないので、初めてと言っても差し支えない。三島由紀夫の文章ってめちゃくちゃ読みやすいな。序盤、金閣寺を初めて見た主人公がその美しさに感動するのかと思いきや、美しくなかったと感じる描写が、なんかすごくよかった。美しい美しいと父から教えられていたのにいざ実物を見ても感動せず、あとあと思い返したときに美しかったのだと実感するんだけど、そういう感覚はなんとなく身に覚えがある。

 美化というのは言い得て妙、目の前にあるものよりも遠くにあるもののほうがいつだって美しくみえる。

 

 帰りは普段使わない人が多い駅から帰った。改札の前と後、電車に乗るとき、電車から降りるとき、つねにスマホをいじりながら歩く人ばかりで嫌だった。