今日もめくるめかない日

1/11 愚痴の種類

 アラームをスヌーズではなくて停止にしてしまいそのまま二度寝。七時十分起床。

 

 十一月に転職した夫が、なんだかずっとぶつぶつ「思ったのと違った」などと文句を言っている。愚痴というのはそもそも生産性がないものだけど、話すことによってすっきりしたり昇華したりするものと、話しても本当になんの解決にもならない、そんなことを言ったってしょうがないじゃないですかとしか返せない類のものの二種類があると思う。夫の愚痴は圧倒的に後者だなって、話を聞いているといつも思う。

 また転職したらいいじゃんと言いながらも、夫はどの会社に入っても、嫌なところばかりを見て、なにかと他責にしていくんじゃないかなあと思う。一緒に働いたことないからわからないけど、たぶん彼は要領が悪くて、仕事ができないタイプだと思う。大きい瓶にこぼすためいき全部あつめて、瓶の口をあけて一気に放出させるような、一回一回のためいきがそのくらい重いので、こちらも疲れる。こういうとき、私はぜんぜんやさしい言葉を言えなくて、薄情だと思う。でもどこまでもやさしくできる余裕は私にはない。生きていくには多少はがんばるしかない。つかれちゃうね。

 

 村田沙耶香「地球星人」読み進めたらめちゃくちゃしんどかった。姉のほうがあきらかにゆうぐうされていてひどい言葉をかけられる、先生から性的虐待を受ける、助けを求めることができず現実逃避をするように魔法を使わなきゃ、と思い込む魔法少女。搾り取られていき、でも大人がいないと生きていけないと自覚する子ども。これ悪い大人ぜんぶ宇宙の果てで永久に苦しんでもらわないとちょっと採算が合わないのですが、読み進めるの怖いな……。先生がマジで気持ち悪い。

 

 もし自分がAdoだったらという妄想をした。前にAdoは周りに正体を言っていないという話を聞いたんだけど、私だったら絶対言ってしまうな……。わたし実はAdoで〜すとかふつうに言ってしまう、もしかしてAdoですか…!?とか聞かれたとしたら、実は……と切り出してしまうだろうなあ。