今日もめくるめかない日

1/26 自分の言葉

 6時45分起床。朝から洗濯もした。えらい……。

 

 麻布十番に地下シェルターをつくるとのとニュース。地下シェルターをつくる必要が出てきたというのがなんかとても怖くて、何年後かにもしかしたら「つくってよかった」と思うかもしれないけど、あって助かることがあるのかもしれないけど、なんというか今は「そんなのつくらないでよ…」と思ってしまう。つくる必要のない世界がいいよ、平和ボケしているとか言われるのかもしれないけど、平和ボケしていたいよ。いま、私は日本でなんとなく平和に生きているけど、一寸先は闇というか、いまこの時代がすごく怖い。本当にあと一歩でぜんぶ崩壊しそうな不安定さがある。

 

 今日から小池水音「息」を読みはじめた。静謐という言葉がとても似合う作品。文章というのは書いた人の呼吸だと思っていますが、「息」はほんとうに息遣いが聞こえてきそう。

 

 最近、最近といってもここ数年のことだと思うけど、小説を読んでいると「自分の言葉」という表現をよく見る気がする。自分の言葉、本当の言葉(「東京都同情塔」では人間の言葉というのが出てきた)。他人と意見をすり合わせたり安全な言葉をつかったり、言葉狩りを意識する場面があったり、自由な発言というのがだんだんできなくなっている。もちろん自由というのは何を言ってもいいというわけではないけれど、極端に怯えすぎているとも思う。たぶん多くの人がそれを感じていて、うまく言えなくて、でも自分の言葉を言いたいと考えているから、そういう表現を多く目にするのだと思う。

 自分の言葉。批判をする勇気。これは自分自身がしっかりしていないとなかなか言えないものでもある。

 

 帰り、風が強くて冷たくてびっくりした。